県内で6カ所目となる「サポステ」の所長に就任した 村田 真一さん 特定非営利活動法人 職員 58歳
元企業戦士の相談員
○…県から委託を受けたキャリアコンサルタントや産業カウンセラーが、働くことに悩みを抱える人を支援して就労につなげる「サポートステーション」。県央10市町村をカバーする県内6カ所目となるサポステがアミューあつぎ内に開設された。5月8日の開所式には予想を超える90人の参加者が集まった。「責任重大。しっかりと期待に応えないといけない。若い人たちの就労支援に貢献できたら」と10人のスタッフと地方自治体、定時制の学校などとネットワークを結び、ともに力を合わせて「利用者を全力で支援していく」と話す。
○…事業の運営は、特定非営利活動法人「子どもと生活文化協会」(CLCA)。スタッフ同士の情報共有をしっかりと行い、初年度は「小さく生んで大きく育てる」と話すように、まずはサポステの存在を多くの人に知ってもらい理解してもらうことに力を傾ける。「若い人が自信を持って輝けるようなお手伝いができたら自分も嬉しいし、輝いていけます」と笑顔を見せる。
○…きっかけは2年前。小田原市で県西部地域若者サポートステーションがスタートしたときに、産業カウンセラーの仲間から声をかけられた。それからは、週一回相談員として足を運び、利用者と向き合ってきた。当時はサポステの存在が今以上に知られていなく、一般の人に周知するのが大変だったと振り返るが、しだいに「やりがい」へと気持ちが変わっていった。
○…東京都生まれ。大学卒業後は総合商社に入り、ロンドンや台北に各3年半駐在するなど29年間勤務した。「根無し草」だったという生活から、カウンセリングの仕事をしようと52歳でキャリアチェンジ。「自分にとってチャレンジ」と退職後に資格を取得した。家族や友人の支えがあってこそだと感謝の言葉を口にする。余裕が持てたら、大好きな自然の中でバイクを走らせたいそう。優しく真っ直ぐな人柄が印象的だった。横浜市中区在住。
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