厚木警察署(吉澤晃司署長)は、今年5月の連休前に本厚木駅前の交番、清川村煤ヶ谷と宮ヶ瀬の駐在所の3カ所に登山計画書が提出できるポストを新設した。
市内では七沢駐車場(七沢2656のの1)にポストがあるが、入山者が提出しやすいように配慮するためだ。登山計画書は入山者が事前に目的地や緊急連絡先、登山コース、メンバーなどを記入し、管轄する警察署に提出するもの。提出は郵送でも可能。
同署地域課によると、正確な入山者を把握することは難しく、新設ポストの周知がなされていないこともあり、具体的な提出数は把握していない。
大山など主要な登山コースの玄関口になっている厚木市。昨年7月に「厚木大山ハイカーズガイド」を発行、厚木大山トレイルコースを提案するなど市内外に厚木周辺の山々を積極的にPRしている。市観光振興課が昨年11月に温泉トレイルフェスタを開催したところ市内から17%、市外から83%の登山者が訪れた。
遭難件数は例年上回る
厚木市、愛川町、清川村を管轄する厚木警察署管内の山岳遭難件数は例年よりも多く推移している。昨年の同管内での山岳遭難件数は7件だったが、今年は10月23日現在で12件発生し、そのうち2件は死亡事故につながった。遭難者の多くは、登山計画書を提出していないケースがあるという。同署では計画書の提出を呼びかけるとともに、出発前には万一に備え、エスケープルートなどを明らかにし、登山コースや連絡先を家族などに伝えておくことの重要性を強調する。
同署は「健康管理をし、装備品などの準備も万全にしておいてほしい」と話す。市販の防水加工されたマップを購入し、等高線を見て山の形が分かるように地図の読み方を勉強することも遭難対策のひとつだという。
登山計画書のフォーマットは決まっていない。同署ホームページと10月初旬からは市ホームページから直接ダウンロードして使用することもできる。備えあれば憂いなしだ。
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