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Tobioギャラリー いよいよ 鳶尾団地の空き店舗活用 常設に

社会

公開:2015年10月23日

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ギャラリーの前に集まる地域住民と工芸大の関係者ら
ギャラリーの前に集まる地域住民と工芸大の関係者ら

 東京工芸大学とUR都市機構、地域住民の三者が一体となり、鳶尾団地内の空き店舗を常設の交流スペースとして活用する「Tobioギャラリー」が、年末の本格始動に向けて準備を進めている。

 鳶尾団地では2012年から、東京工芸大学建築学科の森田研究室(森田芳朗准教授)の学生たちによる空き地の植栽活動や、大学教員や地域住民による生涯学習講座などを開催。パティオとびお内の空き店舗を拠点として、地域・UR・大学の三者による団地活性化を模索してきた。

 「Tobioギャラリー」となる空き店舗はこれまでイベント時にのみ開けていたが、学生と共に活動してきた地域団体の「コミュニティカフェ荻野」(尾崎常雄代表)が主体となり、年内に常設で本格稼働する準備が進んでいる。同団体ではこのTobioギャラリー事業を次年度の市民協働提案事業として申請しており、採択されれば市による事業費の補助が見込める。

 現在は同団体や学生たちが中心となり、ギャラリーの内装工事を進めている。設計は建築に明るい同団体の会員が担当。それまでコンクリートが打ちっぱなしだった壁面には工芸大の写真学科の学生による花の写真が飾られ、明るい雰囲気に。団地を運営するURの計らいによりキッチンスペースが設置され、コミュニティカフェ荻野の特徴でもあるコーヒーの提供が可能となった。

 当初からこのプロジェクトの中心人物として動いてきた森田准教授は「学生と地域の力が重なってできた事業。今後もこれまで以上に地域に貢献ができれば」と話す。

30日まで写真展

 工事が進む「Tobioギャラリー」では現在、第4回鳶尾写真コンテストの応募作品52点を10月30日(金)まで展示中。来場者にひと・自然・景観の3部門で魅力を感じた作品へ投票してもらい、後日各賞を表彰する。

 展示が始まった10月19日にはさっそく地域住民が来場。展示作品を観ながら、コミュニティカフェ荻野のメンバーが淹れたコーヒーを飲みつつ談笑する姿が見られた。

住民たちがコーヒーで乾杯
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