市内長谷の厚木市衛生プラントで7月24日、敷地内に新たに完成した「いこいの池」のお披露目会が行われた。地域の憩いの場として開放し、プラント事業への理解を深めてもらうことが目的だ。
厚木市衛生プラントは、し尿・浄化槽汚泥の処理施設。老朽化による建て替えを経て、1997年より運用が開始され、運転管理業務を(公財)厚木市環境みどり公社(大貫健二理事長)が担っている。
大貫理事長が敷地内に池を作ることを思い立ったのは今年4月のこと。2年前の着任当時から、敷地内の芝生広場に注目していたことから池作りを提案。衛生面や臭いなど、かつてのイメージから敬遠されがちな衛生プラントについて広く知ってもらい、地域への貢献にもつながればという思いから、工事は開始された。
着工は5月中旬。大貫理事長が設計を手掛け、掘った土には防水シートを敷いて水漏れを防止。芝生を敷き詰め、更には橋をかけるなど、作業は職員の手によって進んだ。水は井戸水をくみ上げ、700平方メートル弱の芝生広場内に、水深約20cm〜50cm、全長約90mの小川が完成。地域の憩いの場になることを願い、「いこいの池」と名付けられた。
お披露目会当日、会場には小林常良厚木市長をはじめ、地元自治会や地域の子ども会などから約100人が集まった。大貫理事長は「皆さんには、この池を末永く可愛がってほしいです。散歩のついでなどに立ち寄っていただき、大山を一望できる景色を楽しんでもらいたいです」とあいさつ。小林市長も「この施設を建設する際、地域の人々にはとてもお世話になったと聞いています。池を十二分に堪能していただき、皆さんの散歩のルートにしていただければ」と話した。
その後、参加した子どもたちによるメダカの放流が行われ、約200匹が元気よく、水の中を泳いでいった。併せて、公社の事業内容の紹介なども行われ、お披露目会は終了。今後は、平日の午前8時30分から午後5時まで開放し、土日の使用については地域からの要望に応じて検討・対応していくという。
大貫理事長は「衛生プラントは清潔な施設ということを知ってもらい、地域の憩いの場として最終的には蛍なども生息できるようにしたい」と展望を語った。
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