保険料の還付や閲覧履歴の料金未納名目など、巧妙な手口が繰り返される振り込め詐欺を未然に防いだとして、8日にローソン新厚木高校前店の奥津薫店長(恩名在住・28)に厚木警察署から感謝状が贈られた=写真下。
事件が起こったのは10月上旬の昼過ぎ。携帯電話で話しながら、インターネット通販サイトのプリペイドカード5万円分を買おうか迷っている中年男性が店内にいた。奥津店長が声を掛けると、カスタマーセンターから「会員費未納で裁判になるのを回避するためカードを買え」とメールがあったという。不審に思った奥津店長が聞き取りをしている間に、他のスタッフがメール記載の電話番号を検索すると、『振り込め詐欺だった』というサイトを発見。警察に通報し未然に防ぐことができた。
奥津店長は「お客様が自分の話を聞いてくれ、耳を傾けてくれたから未然に防ぐことができた。よかった」と安堵の笑顔を見せた。厚木警察署生活安全第一課は「犯罪を未然に防げたのは大変ありがたい。今後も引き続き協力をお願いしたい」と話した。
引き続き警戒を
11月21日現在、市内での振り込め詐欺の被害は12件で被害総額1941万1233円。昨年2016年は13件・4097万3741円と金額こそ減っているものの、件数は追い越しそうな勢いだ。
同課によると、最近では警察やデパート店員、金融庁職員などになりすまし「キャッシュカードが偽造され使用されている」と語り、直接カードを受け取りに来る。暗証番号も同時に聞き出しATMで引き下ろしてしまうため、コンビニや銀行職員が事前に防ぐことができないような手口も増えているという。同課の松井利晃課長は「今後、一斉警戒や巡回強化、年末の特別警戒も行っていく予定。引き続き気を引き締めてほしい」と、注意と協力を呼び掛けている。
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