依知中学校3年の鈴木大樹(だいじゅ)さん(東海ジュニア所属)が、11月に駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場(東京都世田谷区)で行われた全国中学選抜レスリング選手権大会の66kg級に出場し、優勝した。
6月の全国中学生レスリング選手権大会で優勝したことから、第1シードになった鈴木さん。試合は2分2ラウンドで行われ、10ポイント差をつけるとテクニカルフォールで決着となる。
初戦はポイントを取られることなく、1分50秒でテクニカルフォールを取ると、勢いそのままに1ポイントも取られることもなく、すべてテクニカルフォールで勝ち上がった。唯一ポイントを取られた準決勝は、「攻めにいって下になって」取られた2ポイントのみ。決勝でもポイントを取らせずに勝利し優勝、夏と連覇しMVPに輝いた。鈴木さんは「落ち着いて試合運びができた。優勝を狙っていたが、やはりうれしい」と話した。
目指すは五輪で金
小学校に入る前に柔道を、小学1年でレスリングを始めた。今では所属チームの練習のほか、東海大や神奈川大など大学生相手に練習に励み、日によってはは道場をはしごして週8回の練習に打ち込む”練習の虫”。「練習しないと不安」と、片道2時間の道のりもものともしない。6月の全中も修学旅行を欠席しての優勝だった。鈴木さんは「技の駆け引きが面白い。思うとおりに行くと気持ちいい」とレスリングの魅力を語る。
尊敬するのは、2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得した米満達弘選手と、今年34年ぶりに世界選手権を制覇した文田健一郎選手。
来春には、文田選手の父がレスリングを教える名門、山梨県立韮崎工業高校へと進学が決まっている。鈴木さんは「練習が楽しみ」と話し、父・整さんは「さみしいが、やりきる事が大事。人生の自信になれば」と背中を押す。目標は「五輪で金メダルを手にすること」と闘志を燃やしている。
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