東日本大震災以降、ボランティア活動に取組む、市内恩名在住の藤原大さん(38)。10月22日〜26日に洋服20kgを携えて、ドイツ国際平和村を訪れた。戦争や内戦で傷ついた子どもたちを救済する施設の様子を聞いた。
ドイツ国際平和村は、オーバーハウゼンにある施設。紛争地域で傷ついた子どもたちの治療援助や診療所の設立、国内での平和教育普及など、活動は多岐にわたり、今年で設立50年となった。2017年10月現在約200人の子どもが平和村で暮らし、日本人スタッフは20人ほどが在籍。休学、休職してボランティアに参加する学生や社会人もいる。
藤原さんの訪問は、昨年11月に続き2度目。17年前から同施設への寄付金送金などを行ってきた。初日に、日本で集めた洋服を現地スタッフに届けた藤原さん。日本のライオンズクラブからの支援に刺激を受け、ドイツのクラブも寄付に協力したという経緯があり、施設では日本への感謝の念が強いという。
2日目の施設見学では、子どもたちと触れあった。藤原さんは、ドイツ国内から学生たちが平和村を訪れ、「子ども同士が交流して平和意識を高めている姿が印象的だった」と話す。また平和村の施設整備や改築を、ドイツ国内の企業が社会貢献の一環で行うこともあり、企業の社会貢献活動は日本よりも一般的だといえる。
今回藤原さんは、印刷会社を営む父の協力を受け、平和村の活動を周知するポスターを制作、持参した。今後は、厚木市内で掲示に協力してくれる施設や飲食店などを募るつもりだ。
2度の訪問を終え「平和村の活動がもっと注目されれば、戦争のない世界が実現できるのではないかと信じています。そして日本でも平和村の活動を知ってもらい、支援や周知に繋げられたらと思っています」と話している。
ポスターの掲示やドイツ国際平和村の活動に興味がある人は藤原さん【携帯電話】080・1060・5822へ問合せを。
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