大山阿夫利神社(目黒仁宮司)・下社拝殿で5月5日(祝) 、江戸時代から続く伝統芸能のひとつ『大山神事能』が開催される。演じるのは、伝統の継承を目的に地元有志で組織される「大山能楽社保存会」。
大山神事能は大山に伝わる「大山能狂言・仕舞」を披露するもの。その歴史は古く、江戸時代の元禄年間にまで遡る。多くの参詣者が訪れる大山では、僧侶と修験者の揉め事が起き、次第に激化。その事態を憂慮した徳川幕府が双方に能楽を習わせ、演能を命ずることで融和を図ったことが始まりと言われている。衰退が進むも37年前に大山阿夫利神社先代宮司・目黒修一氏の呼びかけで大山能楽社保存会が発足。今に継承している。また大山能・狂言は2016年に日本遺産に認定された「大山詣り」の構成文化財のひとつにもなっている。保存会会員で同神社の目黒久仁彦権禰宜は「先人が残してきた伝統芸能を継承していきたい。ぜひ当日はお越しください」と話す。
神事能は大山阿夫利神社下社拝殿で午後1時から2時頃まで。狂言「以呂波(いろは)」、仕舞「田村」などが披露される。観覧無料。入退場自由。
問合せは同神社社務局【電話】0463・95・2006へ。
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