市内七沢で5月21日と23日、25日にクマの目撃情報があった。
市農業政策課鳥獣対策係に昼の12時30分頃、匿名の男性から市内七沢大釜弁財天付近で子グマの目撃情報の入電があった。続いて午後1時30分頃、同じ人から七沢の川久保橋付近で再び目撃情報が寄せられた。23日には玉川地区玉川分署東側の畑付近で子グマが、25日には不動尻から三峰山への山道脇の沢でも目撃されている。
市では警察とともにパトロールをしたが、クマを発見することはできなかった。同課によると「この時季は例年目撃情報が寄せられる。ただ今回は人里に近いので注意が必要」と話す。発見に至らなかったので、現在は様子を見ている状態という。
活発な時季
神奈川県内では、今年度に入って5月15日の時点で、7件の目撃・錯誤捕獲情報があった。昨年2017年度は64件中、厚木は七沢で1件、16年度は193件中、七沢・飯山・上古沢・岡津古久で15件、15年度は79件中、七沢・飯山・上荻野で4件の目撃情報や錯誤捕獲、捕殺があった。
県猟友会厚木支部の安藤忠幸支部長によると「クマが活発になる時季で、例年目撃情報が寄せられている。元々クマの生息している場所だが、どんどん人里へと下りてきているのは気になる所。会はいつでも出動できるようにスタンバイしている」と話している。
注意と対策
丹沢山地に生息しているツキノワグマは40頭前後と推定され、県のレッドデータブック(06)では絶滅危惧種とされている。元来臆病な性格で積極的に人を襲うことはないが、出会い頭など身の危険を感じた場合などは人を攻撃してくることもあるという。
県では、クマに出会わないために、鈴や笛、ラジオなど音の鳴るものを着用して、人の存在を知らせること推奨している。それでもクマに出会ってしまった際は、「刺激しない」、「逃げると本能的に追いかけてくるため背中を見せて逃げない」、「クマに向き合ったまま動きを見ながらゆっくり後退する事」など、注意を呼びかけている。
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|