神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

市議会でタブレット導入 効率化、業務量減に期待

政治

公開:2018年8月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
議場でタブレットを操作する議員
議場でタブレットを操作する議員

 厚木市議会(難波達哉議長)は、8月7日に開いた2018年第3回議会から、タブレット端末を導入した。プロジェクトチームでは、紙の削減とともに業務の効率化が図れるとして、一定の効果を見込む。

 タブレット端末導入の議論が本格化したのは、2015年11月の越智一久議長(当時)の諮問事項「議会のICT化の推進(タブレット端末の導入)」に対する検討・協議から。翌16年7月には、導入へ向け、議会の在り方検討会が「作業部会等を設け、調査・研究を進めながら、より具体的に協議を進める」と答申。同8月に市議9人で「ICT推進プロジェクトチーム」が組織された。

 タブレット導入の背景には、「教育現場などでのICT化を議論する議会がICT化していなかったし、社会の流れでもあった」とプロジェクトチームのリーダーである奈良握議員は言う。チームは、県や他市の視察、部会を複数回開催して、利用のルール、セキュリティなど、詳細を詰めてきた。

 今回の導入費用は378万6000円。1台あたりは約11万円となる。導入した端末はリースで、アップル社の『iPad Pro』。12・9インチ(約30・5cm×22cm)で同時に2画面を表示できるのが特徴。導入によって「多方面に効果が期待できる」とサブリーダーの神子雅人議員は話す。効果を期待するのは、ペーパーレス化による紙の削減と事務作業等の軽減。1議会で一人あたり800ぺージにもなる議会資料は全て電子資料となり、さらに、修正が入った場合に行う差し替えもPC上で行う。「議会の資料はかなりの量の差し替えがある。それに対応する職員の業務量も縮小できる」と話す。

「慣れていく段階」

 タブレット解禁となった8月7日の議会は、紙の資料と併用して行われた。当日は、全議員がタブレットを開き、指で操作しながら会議に臨んだ。奈良議員は「今は操作に慣れていく段階。メモは紙の方が取りやすいなどの意見もあるので、システムの改善を求めながら、進めていきたい」と感想を話し、「タブレットで、議会が良くなるわけではないが、効率化や質の向上にはなる。使い勝手に個人差はあるが、習熟させていきたい」と加えた。プロジェクトチームは、導入の効果を検証していき、1年を目安に成果を報告するという。なお、傍聴席へのタブレットの持ち込みはできない。

導入へ向け議長、副議長と打合せするチームメンバー
導入へ向け議長、副議長と打合せするチームメンバー

厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6

主演に鈴木京香さん

市制70周年記念映画

主演に鈴木京香さん

今春以降に撮影スタート

1月24日

かながわ脱炭素大賞に

子中保育園

かながわ脱炭素大賞に

園児・保護者の意識啓発

1月24日

救急出動が過去最多

厚木市消防本部

救急出動が過去最多

初の1万4千件超え

1月17日

書道で神奈川県知事賞

厚木清南高校奥平さん(3年)

書道で神奈川県知事賞

「卒業後も続けていきたい」

1月17日

夢と希望に満ちた清川へ

清川村長新春インタビュー

夢と希望に満ちた清川へ

岩澤吉美 清川村長

1月10日

各地で二十歳の門出

厚木・愛川・清川

各地で二十歳の門出

3自治体で2,620人

1月10日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月17日0:00更新

  • 1月10日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook