市内の放置自転車数が年々減少している。市が本厚木駅周辺の19カ所で午前9時、午後2時、午後6時に行っている調査では、今年10月までの1日の放置自転車数は平均4台。ピークだった2000年と比べると、約800台減少している。減少への取り組みを取材した。
放置自転車は、歩行者の迷惑になるほか、救急車や消防車などの通行の妨げになるなどの理由から、市は駐輪場の利用を促している。
市が行っている放置自転車対策として、警告札による注意喚起がある。禁止区域内の放置自転車には、不定期でシルバー人材センターの職員が札を取付け、道路などに駐輪しないよう呼び掛けている。
さらに、14年度から、撤去した自転車の引き取りに、2000円の移動保管料を徴収するようになった。これまで無料だった引き取りが有料になったことで、「効果的な抑制に繋がっている」と、市交通安全課では分析する。
また、12年には中町2丁目自転車駐車場が3階建ての自転車専用としてオープン(定期利用1414台、一時利用386台)、同年に放置禁止区域を拡大するなど、減少に向けてさまざまな対策を行ってきた。
放置自転車が街中から減少していくことで、「(放置禁止区域に)自転車を止めにくい環境ができてきている」と同課の担当は話す。近隣商店街が買い物客に市営駐輪場のサービス券を発行するなど、「一時利用(1日100円)も浸透してきている。さまざまな対策を行うことで、市民の意識が高くなっているのを感じる」と話す。
駐輪場新設へ
現在、本厚木駅周辺には市営、民営を含めて21の駐輪場があり、総収容台数は7676台(定期利用が5790台、一時利用が1886台)。しかし、定期利用者のキャンセル待ちが年間を通して発生している駐輪場もあり、3〜4月の年度の変わり目になると、その数は100人以上になる。同課では、「駅南口には駐輪場が整備されていないため、南口利用者の利便性の観点から、労基署跡地に駐輪場を新設する予定」と話す。また、現在建設中の南口再開発ビルの地下にも、駐輪場ができる予定という。
同課では「放置自転車ゼロをめざし、引き続き対策を進めていきたい」と話す。
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