任期満了に伴い来年2月に行われる厚木市長選挙に、厚木歴史研究会代表で郷土史家の島口健次氏(72)が12月14日、無所属で立候補する意向を表明した。同選挙には、現職の小林常良氏(69)が12月議会の一般質問で、4選をめざして立候補の意向を示している。
島口氏はこの日、本紙の取材に答え、「今のところ(現職以外に)誰も立候補を表明していないので、無投票当選を阻止しなければならないという思いで出ることを決意した。(選挙戦に)一石を投じたい」と経緯を説明した。
また、小林氏が市長就任1年目に提案し、市議会で制定された厚木市長の在任の期数に関する条例(市長多選自粛条例)に、「連続して3期(12年)を超えて在任しないよう努める」と記載されている点について触れ、「小林市長の3期12年の功績や実績は認めるが、自分で条例を作っておいて守らないのは矛盾している」と指摘。「多選を阻止したい」と語った。
島口氏は1946年、山梨県北杜市生まれ。日本大学を卒業後、神奈川県警察に入り35年間勤務。警部、公安刑事などを経て退職。現在は厚木歴史研究会の代表を務める。毛利台在住。
取り組む政策として、【1】新市庁舎の移転反対、【2】文化・教養の街の推進、【3】開発・箱物の是正、【4】小中学生の学力向上、【5】市長の給与5割カット・退職金の廃止、【6】国か県からの副市長登用、【7】セーフコミュニティの廃止、【8】(自身の)市長任期は2期8年まで、などを示した。今後、集会を通して市民に自身の考えを訴えていくという。
一方、小林氏は12月5日の市議会一般質問で「引き続き市政運営のリーダーとしてふさわしいかどうか、市民の皆様に審判を委ねさせていただく決意を固めた」と表明している。
市長選は来年2月10日告示、17日投開票の日程で行われる。立候補予定者の事前説明会は、1月9日(水)午後1時30分から市役所会議室で予定されている。
現職と新人が立候補した、前回の市長選の投票率は42・6%。市選挙管理委員会によると、12月3日時点の選挙人名簿登録者数は18万5500人(男性9万6053人、女性8万9447人)。
=12月17日起稿
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