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伝統継承どんど焼き 市内各地でお焚き上げ

文化

公開:2019年1月18日

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お飾りに火をつける子どもたち(金田)
お飾りに火をつける子どもたち(金田)

 市内各地で行われたどんど焼き。呼び名はさまざまだが、厚木市内で地域ごとに伝承されているどんど焼き、セイトバライについて取材した。

*  *  *

 正月飾りや年末の煤払いに使用した竹、場所によってはひな人形などを集めて燃やす道祖神の火祭り。この火で団子を焼いて食べ、虫歯や風邪などの病気の予防を祈り、焼け残りの木杭を持ち帰り防火や泥棒除けなどとされてきた。

 いわれは地域ごとに異なり、▽疫病神が病気の割当を道祖神に持ってくる。道祖神は自分の家を燃やして、その割当の紙が燃えてしまったためわからなくなったといって、村中が病気にかからない(小鮎)▽暮れに疫病神がセエノカミに帳面を預けていくため、小屋もろともすべてを燃やしてしまう(飯山・旗谷)など。


参考資料/厚木の道祖神

関口 長坂地区長坂道祖神保存会

 関口の日枝神社、長坂地区では「だんご焼き」と呼ばれ伝承されており、祭礼は13日に行われた。

 昔は小学校が冬休みの間に男子が樫で骨組みを作り藁で屋根を葺き、杉の枝を差して小屋を作った。だんご焼きの日まで、子どもらが地域の各家庭をまわって正月飾りを集め、祭礼当日に小屋を担いで中津川付近まで運び、燃やしていた。

 3年ほど前に子供会が解散となり、長坂道祖神保存会(鈴木恒(ゆずる)会長)を立ち上げ、地域住民らで伝統を継承している。「上級生が下級生の面倒を見て教えていたため、自然とタテの繋がりができていた。だんご焼きの日に、出席日数に応じてもらえる褒美が楽しみで、すっ飛んで小学校から帰ったもんだよ」と同会員が昔を懐かしみながら話した。

 祭礼当日、今年は大人が手伝いながら子ども約40人が参加。同会員らは「伝統を紡いでいきたい」と話した。

金田 上部地区やまがら子ども会

 金田地区も長坂地区同様に、子どもが地区の各家庭を回り、正月飾りやお札、人形などとともにお神酒銭をもらい、金田神社でお飾り小屋を作る。14日に集めた飾りを河原に移し燃やすのが伝統だ。

 今年も金田の上部地区では、1月14日にやまがら子ども会(畔蒜(あびる)美貴会長)が主催して行われた。児童4人が火の点いた竹で、高く積みあがった飾りに火を点けると、「パチパチパチ」という音を立てながら、一気に炎が包み込んだ。火が収まると残り火でダンゴを焼き、その後は、とん汁に入れて楽しむ親子も見られた。畔蒜会長は「お飾りやお賽銭など、地域の方の協力がありがたかった。『今年も待ってたよ』と言われると、地域に根付いた行事というのを、改めて実感した」と話した。

小屋を作る長坂道祖神保存会メンバー
小屋を作る長坂道祖神保存会メンバー

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