12年ぶりに行われた、神奈川県が選定する『かながわの名産100選』が2月に発表され、厚木市からは厚木シロコロ・ホルモンとあつぎ豚が新たに選ばれた。
『かながわの名産100選』は、県が観光魅力の要素として広く県内外にPRし、観光振興に寄与するものとして、神奈川の伝統と風土に培われた工芸品、加工食品、農林水産品の中から、県民や各団体の推薦を受け、選出される。
選定は1985年度に初めて行われ、2006年度にも再選定されている。前回06年度の選定から10年以上が経過し、観光客のニーズも変化していることなどから、県は新たな100選を選定した。インバウンドも意識した魅力的な逸品や、地域で人気のご当地グルメなどが新たに追加された。県観光企画課担当者は、「かながわの魅力を発信する大切な資源としてPRしていく」としている。
選定は、県民の代表や情報発信に詳しい人、百貨店やスーパーなど販売に携わる人、インバウンド有識者など、12人の委員からなる選定委員会が実施。【1】知名度【2】観光土産品としての価値【3】発信力【4】インバウンド性【5】伝統性【6】市場性の6項目で採点され、点数の高いものから100品目が選出された。推薦は1331件あった。
厚木シロコロ・ホルモンは、全国B級グルメの祭典「B─1グランプリ」で08年にゴールドグランプリを獲得。厚木を代表するグルメとして「あつぎ食ブランドOECフード」に認定されている。独自性や「知名度」と、見栄えやPR力から「発信力」が高得点だった。厚木シロコロ・ホルモン探検隊の中村昭夫隊長は「多くの人に認知していただけてうれしい。より活用し、厚木を盛り上げる役割を果たしていきたい」と話している。
あつぎ豚は、市内飯山の臼井農産で生産から販売までを一貫して行っているオリジナルブランド豚。独自の血統作りと自家配合飼料で、コクと甘みのある脂、柔らかい霜降り肉に仕上げられている。食べたい、持ち帰りたいという商品価値が評価され、「観光土産品としての価値」が高評価となった。
厚木からはこのほか、豚肉の味噌漬や相模川の鮎、トマト、なし、いちご、地酒、地ビールなどが前回、06年度に引き続き選定されている。
市観光振興課担当者は「推したいものはもっとあったが、選んでもらい光栄。広く知ってもらい、食べに来てほしい。厚木の魅力の発信に繋がれば」と期待を寄せている。
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