暖かくなり桜もほころびはじめる、キャンプには良い季節─。キャンプにつきものの焚火に必要な薪を割る機械を、飯山在住の松野正剛さん(76)が製作した。
薪割マシーンは2・5m×60cm×60cmほどで、ガソリンエンジンで動く仕様。固定された刃にシリンダーが力強く押し出すことで、ケヤキなどの堅い木の節部分も容易くへし割っていく。「1日あれば、2tダンプ山盛りの薪が割れる」と松野さんは笑って話す。
近隣の里山で手入れが行き届かず、スギやヒノキ、広葉樹などが大木となって生い茂り「生活の妨げとなって困っている」という相談を受けた。さらに、薪ストーブが人気なことから、不要樹の伐採と活用を図ろうという目的もあり、手製の薪割マシーンを製作した。
知り合いの建設機械の修理・販売店で、不要になったパワーショベルの油圧シリンダーなどを集め、現役時代に培ったノウハウを活かし製作に着手した。寄せ集めの部品に合わせ、継ぎ手やネジ、ホースやバルブなどを加工し改良。2カ月半ほどで完成した。機械製作の魅力に憑りつかれ、もう一台製作し、友人にプレゼントした。エンジンは稲刈り機とコンクリートミキサーのものを改良し取り付けている。
薪は手間賃程度で、一般販売もしている。松野さんは「どうせ不要だった木材。有効活用してくれれば」と話している。
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