▽9月5日付で川崎署の副署長から、神奈川県警察第二交通機動隊長に就任。同隊は、主に小田原厚木道路、西湘バイパスで白バイやパトカーによる交通指導や取り締まりを行っている。「取り締まりを通じて交通事故の防止、悲惨な交通死亡事故を1件でも減らし、ゼロにしたい」と誓う。
▽青森県で生まれ育った。わんばくだった幼少時代。親と外出すると必ずと言っていいほど迷子になり、警察に保護されていた。次第に警察官に対して「かっこいい」と憧れを持つように。幼稚園の時には、すでに夢は「おまわりさん」だった。その思いを決定づけたのは、高校2年の時に見たドラマ『太陽にほえろ』。魅力的なキャストの中でも、特にゴリさんに感銘を受けた。「誰に対しても思いやりがあって優しい。『これだ』って思ったね」と話す。
▽県内の警察署のほかに、機動隊に通算で7年半ほど勤務。「心と体を鍛えることができた」と振り返る。機動隊は地域の治安を守る警察署の勤務とは一味違い、県内はもちろん、県外への派遣などで仕事の経験が広がり、さまざまな出会いがある。そのため「若い警察官には機動隊は良い経験になる」と強調する。
▽座右の銘は「ちゅうじょ忠恕の心」。自分の良心に忠実に、他人を思いやるという意味だ。「取り締まる側として、良心にのみ従って取り組まなければならない。どんな人にも誠実に思いやりを持ち、時には厳しく、時には優しく」と言い聞かせる。訓示では隊員を前に「明るく元気ににこやかに」と伝えた。「我々は心と体がいつでも元気でないといけない。白バイやパトカーは早い速度が出る。常に危険と隣り合わせ。だからこそ、憂いなく仕事をしてほしいし、隊員が働きやすい、明るい職場をつくっていきたい」。熱い想いを胸に秘める。
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