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鳶尾山金毘羅神社 関係者らの想い実り再建 焼失から68年ぶり

文化

公開:2019年12月13日

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22日に落慶式を行う金毘羅神社(12/10撮影)
22日に落慶式を行う金毘羅神社(12/10撮影)

 1951年(昭和26年)に焼失した『鳶尾山 金毘羅神社』が、関係者や地元支援者らの手により、このほど鳶尾山展望台近くの元あった場所に再建された。12月22日(日)には落慶式が執り行われる。

 『鳶尾山 金毘羅神社』 は、養徳寺(厚木市中荻野)の心外悦禅師により1650年(慶安3年)に創建された。

 養徳寺の資料によると、1620年代の寛永年間に同寺に就任した師は、当時疫病に苦しむ村民のために鳶尾山頂に保護施設を建立。20年にわたり病者の介護や平癒祈祷を行っていたという。慶安3年10月9日の深夜に金毘羅子世羅が現れ、金毘羅授記本一巻を授け、師が翌日経巻を山頂に祀ったところ疫病が終息。感謝した村民らと師が金毘羅堂を建てたことが同神社の始まりとされている。

 創建は、江戸の金毘羅宮よりも150年古く、相模国・武蔵国最古の金毘羅神社といわれている。

 以来繁栄してきたが、1951年3月に戦後の混乱の折、社殿が焼失。時の法嶽義道住職は以後再建を試みるも条件が整わず、夫人に発願金を託し逝去した。

 現在の進藤大寛養徳寺住職は、法嶽住職の遺志を汲み2017年元日に、養徳寺創建650年祭(2026年)と金毘羅神社創建375年祭(2025年)の記念として、金毘羅神社の再建を氏子らでつくる護持会に提案。検討が続けられてきたが、今年4月に再建を決定。新元号に変わったこのタイミングで実行されることになった。

 法嶽住職の残した資金に現住職や氏子らが出資。一般からの浄財も寄せられ、総工費350万円をかけ、11月に着工。極力工費がかからないようにするため、鳥居は風化を防ぎ設置も容易な硬質樹脂製のものを選択。工事も護持会の建設委員会メンバーらが専門家の指導のもと自ら作業を行った。また、石灯籠2基が地元の(有)鍛代勇石材店(鍛代勇社長・下荻野)から寄贈された。

 護持会建設委員会の林元春委員長は、「どうにか形になりました。みんなの思い入れや愛情が深いので、なんとかがんばれました。感慨深いですね」と、完成した姿を見つめ話す。

 進藤住職も「もともとご利益のある尊い場所。ささやかですが、皆さんの祈願所となればありがたい。次は昔賑わった祭礼の復活も考えていきたい」と話した。

 同神社は、鳶尾山ハイキングコースの展望台近くに位置している。22日(日)には関係者らが参列して、落慶式も行われる。

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