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神奈川県がん診療連携指定病院 「地域で完結するがん治療へ」 社会医療法人社団三思会 東名厚木病院
厚木市船子の社会医療法人社団三思会・東名厚木病院は県央地区初となる「神奈川県がん診療連携指定病院」に指定された。地域包括ケア社会の実現をめざす同法人では、超高齢化社会を見据えた「がん治療」の重要性を認識し、「地域で完結できるがん治療」を行ってきた。指定病院となった同院の今を取材した。
1981年に開院した東名厚木病院は、創設者の中佳一会長の志す『地域医療』を推進し、『行動する医療』を掲げる。法人全体で県に17の医療関係施設を有し「保健・医療・介護・福祉」という健康に関わる全てを地域に根差し支えている。
がん指定病院
同院は2017年に放射線治療装置(リニアック)を完備し、東大病院と連携により同等の治療環境を整備。また内視鏡センターや県央地区で唯一という緩和ケア病棟、がん専門相談ダイヤルなど、地域でがん治療を完結できる体制を整える。
県内12病院が指定される「神奈川県がん診療連携指定病院」は、厚労省が定める質の高いがん治療を提供する「地域がん診療連携拠点病院」と同等の機能を有するもの。同院外科部長の日野浩司医師は「手術、放射線、化学療法と、これまで培ってきた治療の選択肢。その広さを認めてもらえた。患者様のため、これからもゲノム医療をはじめとした、急性期としてできることを増やしていきたい」と話した。
検診に尽力
がんの早期発見に欠かすことのできない検診。とうめい厚木クリニックでの外来をはじめ、同院敷地内の東名厚木メディカルサテライト健診センターは日本人間ドック学会より機能評価認定施設(調査バージョン4・0)に認定され、個人・法人の検診を受け付けている(緊急事態宣言により一部休止中)。また同センターでは、日曜に検診を受けられるマンモグラフィーサンデーも定期的に実施している。
外来がん化学療法センター
同院では外来がん化学療法の際、ベッドとチェアが選択可=写真。時間が掛かるといわれる化学療法を少しでも快適にという心配りのひとつ。
[気軽にご相談下さい」
がん相談支援センター
看護師や社会福祉士の資格を持つ、専任の相談員が対応する「がん相談支援センター」。がん治療の入口でもあり、療養生活から治療等の費用、仕事、緩和ケア等について幅広く相談ができる。
相談は無料。匿名、家族や友人からの相談も可能。各種制度や経済面についての情報も聞くことができる。同センターでは「こんなことを聞いていいのかわからない、という方もまずは相談を。話して安心することもあります」と話す。
より精度の高い治療をめす
乳腺外科 鎌田順道医師
5大がんの一つ「乳がん」は、女性で最も罹患率が高いがん。しかしながら検診率の低さが社会問題にもなっている。
同院では昨年6月に3Dマンモグラフィー機器を導入、エコーなどと合わせて診断することで、より精度の高い画像診断に努めている。同院乳腺外科の鎌田順道医師は「乳がんの全ての治療に対応できるように努めていきたい」と話す。
新型コロナウイルス感染症により緊急事態宣言も発令された今、その影響はがん治療にも及んでいるという。鎌田医師は「がんは進行するもの。自己判断で治療を中止せずに、まずは相談してほしい。乳がんは罹患者数は多いが、死亡率が少ないのも特徴。早期発見で完治できるものも多く、検診で受診を勧められた方、症状に不安のある方は、早めに受診を」と呼びかける。
「神奈川県がん診療連携指定病院」となった同院では、年間70件以上の乳がん手術が行われ、年々その件数は増えているという。乳がんは経過観察期間が10年と、他のがんに比べても長く、より包括的なケアが重要となる。「これまで以上に包括的なケアを進め、地域の皆様のために、がん治療だけでなく、乳がんの検診率アップにも力を入れていきたい」と話した。
東大病院と連携
放射線チーム
手術と化学療法に並び、がんの3大治療法の一つとなる放射線。同法人では放射線治療科・放射線技術科・放射線診断科の3チームで診断から治療までに対応する。
2017年からリニアック(放射線治療装置)による放射線治療を導入。東大病院と専用ネットワーク回線を結び、治療や検証情報を共有することで治療環境を整備。また医学物理士も常駐するなど、医療の質の担保にも力を入れる。「不安を解消し、安心して受けられる環境を作りたい」と同科では話す。
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