9月10日から16日は自殺予防週間。これに合わせ厚木市では、毎年本厚木駅周辺で啓発物を配る街頭キャンペーンを行っているが、今年はコロナの影響で中止となった。啓発物は1400セット配布する予定で、市役所庁内や厚木商工会議所、あつぎのえいがかんkikiなどに設置している。
市自殺者数40人前後を推移
神奈川県内の2019年の自殺者数は1110人で、前年に比べ84人減少。厚木市は37人で、同7人増だった。担当の市健康づくり課では、「自殺者の数は、毎年40人前後を推移している。特に40〜50代の働き盛りの男性が多い。男性の方が相談につながりにくい傾向にある」と分析。これを受け同課では、厚木商工会議所が会員向けに配布している広報に啓発物を入れるなど、対策を講じている。
メンタル相談7月急増
厚木市の今年1月から7月までの自殺者数は、19年が20人で今年が13人と7人減だった。一方で、コロナの影響が出始めた3月から7月までのメンタルヘルス相談件数を見てみると、6月までは大きな変化がないものの、7月は19年の17件に対し、今年は41件と24件も増加した。同課では「外出自粛や失業など、コロナの影響と思われる相談もあった。普段できることができないということが、心と体に不調をきたしているのでは」と話す。「人に悩みを話すことで、自分の気持ちが整理されたり冷静になれることもある。一人で悩まないで、ちょっとしたことでも気軽に相談してほしい」と呼びかける。
ゲートキーパー講座
厚木市では18年より、自殺・うつ病予防対策のWebサービスとして、ストレスマウンテンあつぎを開設。これは、日本人のストレスランキング上位50項目に回答し、必要に応じた相談窓口を紹介するもの。
そのほか市では、悩みを抱える人のサインに気づき、必要な支援につなげて見守る「ゲートキーパー」の養成講座も随時実施。年内は、9月29日(火)睦合南公民館、10月15日(木)依知北公民館、10月28日(水)依知南公民館、11月20日(金)厚木北公民館、12月7日(月)緑ケ丘公民館の予定。いずれも午後2時から3時30分。対象は市内在住40〜64歳。参加費無料。各回先着15人。
問合せ・申込みは同課【電話】046・225・2201へ。
![]() ストレスマウンテンあつぎはこちらから
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