8月1日付で愛川町副町長に就任した 沼田 力さん 愛川町角田在住 63歳
原動力は「郷土愛」
○…「小野澤豊町長が進める『町民が幸せを感じられる町、誇りを持って住める町づくり』を、職員一丸となって進めていきたい」。力強い言葉に決意が滲む。人口減や地域活性化などこれまでの課題に加え、新型コロナへの警戒も必要な厳しい時代だが、「吉川進前副町長が行ってきた取り組みを引き継ぎながら、多くのことを学び、新たなチャレンジもしていきたい」と前を見据える。
○…愛川町角田生まれ。高峰小、愛川東中、厚木高校と地元で育ち、早稲田大学卒業後は神奈川県に入庁。道路企画課長や厚木土木事務所長などを歴任した。圏央道建設では、国の職員とともに地域への説明会に出席するなど調整役として腕を振るった。「最初は『本当にできるのか』という思いも頭をかすめました。ですが、今こうして物流や観光などで愛川町に大きな恩恵を与えている。副町長に就任して、あらためて感慨深いですね」と微笑む。
○…仕事で心掛けていることは、情報共有と事務執行の確認、そして風通しの良い緊張感ある職場づくり。「気持ちよく働けることは重要ですが、行き過ぎれば馴れ合いになる。仕事である以上、適度な緊張感が大切」と引き締める。「組織の力は本当に凄い。たとえ人が変わっても、それを他の人が受け継いでいくことで、難しい大きな事業も成し遂げられる。『町民のため』という目的を未来につなげていくためにも、職員が活躍できる環境づくりが私の使命」と目を細める。
○…現在は夫人、三女、母との4人暮らし。中津川沿いの散歩が日課だ。「稲の実りで季節を感じますね。自然豊かで人も温かい。こんな町で暮らせることがとても幸せなこと」。厳しさの奥底には、郷里とそこに住む人々への想いがある。
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