愛川町三増の県立愛川高校が12月10日、東京家政学院大学(東京都町田市)と連携協定を締結した。今後は相互交流を継続して行うことで、生徒・学生の学力向上やキャリア形成などに取り組んでいく。
この協定は、同大学が進める高大連携事業の一環。高校教育と大学教育を連携させることで、学生・生徒の継続的な学力形成や、自身のキャリア形成について考える機会を作る取り組みで、同大学ではこれまでに相模原市や町田市など多くの高校と協定を結んでいる。
同大学と同校との交流事業はこれまで行われていなかったが、近隣にあり、連携型中高一貫教育や「学校外の学修」を必修にしているなど特色ある教育を行っている高校であることから、同大学が連携を打診。同校でも10年ほど前から厚木市など近隣の大学や短大との連携を推進し、コミュニティ・スクールなど地域との交流も実施しているため、活動を広げる取り組みとして協定の締結を決めた。
生徒と学生の相互授業も
10日に同大学町田キャンパスで行われた調印式では、同校の村上聡校長と同大学の廣江彰学長が協定書に署名を行った。
今回の協定により、今後は生徒と学生の相互授業の乗り入れとして出張講義や出張授業のほか、インターンシップの受け入れ、大学施設の活用などが可能になる。
同大学の町田キャンパスでは「食物学科」「生活デザイン学科」「児童学科」の講義を行っており、同大学教育・研究推進グループの高大連携担当は「大学生が高校で授業などを行うなど様々な交流ができ、衣・食・住や児童教育など生活に係わる専門性の高い知識を幅広く提供できるようになります」と話す。
また、同校では学校外の学修や、生徒が自身でテーマを決めて学習する探究活動での活用を視野に入れる。同校の進路支援グループの安達晃雄教諭は「これまでも地域との連携を進めてまいりましたが、近年は相模原市から通学する生徒も増えており、今回の連携で更に活動が広がります」と話す。同校の萩原益弘副校長は「連携協定をきっかけに、生徒の主体的な活動を支援していただけたら」と今後に期待を寄せる。
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>