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医療レポートNo.34 「食べる」で元気に 取材協力/東名厚木病院
生きる上で基本であり、喜びとなる「食べる」こと。超高齢社会の現代では「食べる」「飲み込む」に関する障害が増えているという。県がん診療連携指定病院の東名厚木病院では2006年より看護師・歯科衛生士・言語聴覚士・管理栄養士等による摂食嚥下チームを設置。「口から食べる」全般をサポートする。チームの核となる摂食嚥下療法科の課長を務める歯科衛生士の西川利恵さんに話を伺った。
「通常の筋肉の衰えと同じように、年を重ねると飲み込む力もだんだん弱くなります」。薬が飲みにくくなった、水や唾液でむせる、声がかすれるなどが飲み込む力の衰えを表すサインという。また「化学療法や放射線治療など、がん治療中に起こる口内炎の痛みで、食べられないと悩まされている方が多くいらっしゃいます」
同院では、がん治療の開始に合わせて歯科衛生士による面接を行い、必要に応じて地域歯科医院の紹介も行っている。「治療前に虫歯や歯周病の治療を受けて、よく噛めるようにしておくことや、お口の中を清潔に保つ等、口腔管理は重要です。退院後も、少しでも長く口から食べ続けられるように地域と連携していきたい」と話した。
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