コナラやミズナラなど、ブナ科の広葉樹が枯れる「ナラ枯れ」の被害拡大を防ごうと、厚木市森林づくりボランティア協会(宮里信輝会長)と市職員が5月23日、厚木市の飯山グラウンド付近の山林で飛散防止シートを設置した。
ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが媒介する菌により樹木が枯れる伝染病。厚木市では2019年に被害を確認。その後は年々拡大しており、昨年度の被害木は600本を超えた。近隣の愛川町や清川村も同様の報告が報告されている。被害木は落枝や倒木の危険が生じるとして各地でナラ枯れ対策が進んでいる。
作業には、同協会メンバー10人と4人の市職員が参加。コナラ20本にカシノナガキクイムシの飛散を防ぐ専用シートを巻き付けた。同協会の宮里会長は「ナラ枯れ対策の作業は初めてでしたが、これなら私たちでも携われる。枯れた木を目にするのは悲しい気持ちになるので、これからも協力していきたい」と話していた。
厚木市は、昨年からナラ枯れ被害防止を目的とした取り組みに着手。山林だけでなく公共施設内の樹木も対象とし、被害木は薬剤の注入、または伐採するなどして対策を進めている。また愛川町では先月、ナラ枯れ被害の拡大防止を目的とした講習会を実施。自然環境センター職員の講話に里山保全団体や自治体職員が耳を傾け、被害の早期発見と応急処置などを学んでいる。
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