政府が発表した春の褒章で、市内を中心に活動するボランティアグループ「秋桜会」(高田武子代表・76歳)が長年にわたる地域に根差した取り組みで評価され、緑綬褒章を受章した。高田代表は「褒章をいただけたのは、発足当時の役員の方々が基盤をしっかり築いてくれたおかげです」と感謝を示した。
同会は厚木市ボランティア入門講座の修了生37人が、学んだことを生かそうと1988年に結成した。メンバーは家事で家族を支える主婦で、「出来る人が・出来ることを・無理なく活動」をモットーに取り組みをスタートさせた。
発足当初は高齢者施設で掃除や入居者の身の回りの世話などから始めると、次第に活動の幅を広げていった。現在は手芸や折り紙の教室を開いたり、「入居者にいつもと違う日常を提供しよう」と『ホーム喫茶』と題した喫茶室を運営。顔馴染みの入居者との会話で、「待ってたよ」といった言葉が活動の励みにもなった。新型コロナの影響で活動が制限されるなか、折り紙で作成したひな人形や兜を施設に届ける活動を続けている。
発足から32年が経ち、家族の転勤等を理由にメンバーは11人となった。今回の受章について、全員が驚きの言葉を並べ、「志を同じにする仲間と過ごす時間が楽しいから続けられた」と結束力の強さを見せた。高田代表は「これからも楽しく、元気に」と従来通りの姿勢を強調した。
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