あつぎごちゃまぜフェスが8月8日からスタートし、「ごちゃまぜ★まちなかアート」と銘打ち、厚木市内の飲食店などで障害者のアート作品が展示されている。同フェスは2018年に始まり、飲食店での作品展示は初の取り組み。多様性を認め合うなどを盛り込んだフェスの趣旨に賛同した7店舗が協力し、展示場所を提供した。
仕掛け人は同フェス実行員会の小野純子委員長で、多くの人に身近な場所で障害者アートに触れてもらおうと考えた。協力店舗は友人の紹介やSNSで募り、展示手法は店舗関係者の助言に耳を傾けた。「作品や作家のファンが増えるようにしてみたら」といった助言に、個性の異なる作家の作品を並べて応えた。
協力店舗の西洋懐石「じょ里ぃ」(安藤裕里オーナー/厚木市旭町)では、福祉事業所の利用者が手掛けた「みかん狩り」や「旭公園」などの作品を展示。色鉛筆やアクリル絵の具を使って色鮮やかに描いた7作品が並んだ。同店の安藤オーナーは、展示直後から常連客から作品について問い合わせがあったといい、「興味や関心をもって見てくれている」とし、「会話のネタにもなっている」と話す。
小野委員長は自身もADHD(注意欠如・多動性障害)があり、自閉症の長男の母でもある。アート展示は「それぞれが認め合える場所づくりのきっかけ」とし、「厚木市全体に展示を広げたい」と笑った。
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