厚木市緑ヶ丘に住む石川善一さん(51)が、自作曲のウェブ配信を始めた。20歳の頃に作った作品で、70〜80年代をほうふつとさせるメロディが印象的だ。もどかしく初々しい思い出を織り込んだ「初恋」や、自分を育ててくれた母への感謝を伸びやかに歌う「母よ」など、いずれも作詞作曲を手がけている。
石川さんは高校生の頃にバンドを始め、アルバイトをしながら曲作りにのめりこんだ。音楽祭で優勝したり、レコード会社の審査で全国3位と実力を見せ、29歳の時にレコード会社のオムニバスアルバムに曲が収録され、デビューの計画に向けてシングル曲の選定も進んでいた。
音楽のために8年勤めた学童保育を辞めた矢先、レコード会社が倒産。その後は本厚木駅近くにあったライブハウス「FUZZY」での演奏を続けたが、この施設も閉まり、曲を作らなくなった。「歌の夢がやぶれ、這い上がれないまま22年が経った」と振り返る石川さん。曲を作るための機材も手元にない。
今回配信を思い立ったのは、わが子のような曲を誰かに聴いて欲しいという思いから。今では「石川善一」で検索するとユーチューブでも聴く事ができる。かつて学童保育で「先生は歌を頑張るよ」と語った事が忘れられず「約束を果たしたい」とも。当時の子どもたちは今30歳代になっているという。
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