厚木・愛川・清川 社会
公開日:2022.11.18
アンリツ
5Gラボをリニューアル
携帯電話の進化の目安ともいえる「5G」。厚木市恩名のアンリツ株式会社が、社内にある体験施設「5Gラボ」をこの秋リニューアルした。
5Gはスマホや動画など高速通信を実現してきた4Gに比べ通信速度が20倍以上で、多数同時接続も可能になる進化の最前線。スマホだけの技術ではなく企業や自治体、学校などが個別に利用する形は「ローカル5G」と呼ばれ、高速大容量の特長を生かし、農業や工場、河川の遠隔監視などの活用が見込まれている。
ローカル5Gの基地局は県内162カ所あり、うち厚木市内の7カ所を運用しているのがアンリツとソニーの2社だ。
アンリツは携帯電話の開発に使う電波の測定器などを製造するなど、情報通信が専門分野。ラボは5Gの導入を助けたり実験などを行う目的で作られ、パートナー企業とのコラボ活動の展示も。
遠隔監視システムの紹介では生産ラインの画面がずらり。先進技術の中でも印象的なのが、働く人の異変をいち早く察知する技術だ。画面に映る人の姿勢の情報や赤外線カメラなどの情報をもとに、転倒などをAIで検知してアラームを出す。カメラの視野に記者が入ると、瞬時に姿勢が線で表示された。工場や農地などでの運用を想定した無人移動ロボットもあった。「自動運転を開始します」という音声とともに、障害物を避けながら決められた場所まで移動する。カメラ画像は遠くで専門家が分析したり、ロボット自体も物を運んだりすることができる。いずれも高速大容量の5Gがあってこその技だ。
ラボは一般の見学は行っていないが、子ども向けの技術紹介などを検討しているという。
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