厚木市役所の移転先である中町第2-2地区で来年夏に複合施設の建設工事が始まる。敷地は駅東口から150mほどの場所で、イオン厚木店やバスセンターに隣接。建物には市庁舎のほか、プラネタリウムなどを備える未来館や図書館、消防本部や国県の機関も入り、完成後は市内最大の公共建築となる。
市は3月末に、実施設計施工一括型業務の受注候補者を清水・小島・山王建設共同企業体と発表した。昨年11月から公募型プロポーザルやプレゼンテーションなどを行っていた。清水・小島・山王共同企業体の構成員 は、清水建設株式会社横浜支店(代表構成員)、株式会社小島組、山王建設株式会社となっている。提案価格は279億2570万円。
市消防本部や図書館も入居
施設には図書館や(仮称)未来館、市庁舎、消防本部が入り、国県の機関も加わる施設としては全国初。企業の提案書によると、バスセンター方面(画像手前)には芝生や木々を植栽。エントランスを入ると通路のような「あつぎプロムナード」が健康福祉センター方面に抜ける構造になっている。だ円形の建物には(仮称)未来館などが入り、屋上にはウッドデッキの「スカイテラス」も設置。箱型の建物には市庁舎などが入る。敷地周辺は多くのバスが通るため、施工中の搬出入はバス発着のピークを避ける方針。
企業の提案について市側は「にぎわいの観点から立地条件や将来的な周辺環境とのつながりを意識している」「工事費縮減や合理化を図っている」「大手と地元の建設会社で構成された共同企業体の利点を活かしている」と評価した。
議会議決を経て建物工事の契約が済めば10月から造成を行い、来年8月から基礎工事に入る。完成は今から3年後、2027年3月の見込み。
|
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|