厚木市は、依知南小学校と緑ケ丘小学校の施設建て替え整備基本計画をそれぞれ策定。5月17日に公開した。いずれも更新時期(目標耐用年数)を迎えることに伴うもので、市は「将来を見据えた汎用性の高い学校施設を整備する」としている。
依知南小の中央棟校舎は2024(令和6)年度に、西棟校舎は34(同16)年度にそれぞれ更新時期を迎える。同様に、緑ケ丘小は東棟校舎が25(同7)年度に、西棟校舎が30(同12)年度となっている。
市は建て替え費用の削減・平準化を図りつつ、子どもたちの学校生活の安全を確保し、将来を見据えた汎用性の高い学校施設を整備するために基本計画を策定。整備における校舎面積、必要諸室、施設整備や配置などの考え方をまとめたものとなっている。
計画の基本方針では、各校の特徴を生かした新たな学校とするため、児童・保護者にアンケートをとり、施設整備のコンセプトを定めた。依知南小は、「みんな笑顔で仲がよく、地域とつながりのある楽しい学校」。緑ケ丘小は、「緑と笑顔あふれる あたたかい学校」。
2027年度供用開始へ
計画では、整備に向けた6つの視点を示し、以下について留意し整備ををするとしている。 【1】児童が安心して安全に快適な生活を送ることができる学校【2】今日的な教育ニーズに対応した学校【3】児童・学級数(生徒数)の動向等を見据えた学校の整備【4】地域コミュニティの場としての学校【5】環境に配慮した学校【6】公共施設最適化の視点を踏まえた学校の整備。
さらに、今後求められる学習環境として、(1)多目的スペース及び少人数教室の活用による多様な学習環境への柔軟な対応(2)学習や生活の困難を克服するための支援を行う特別支援学級(3)日本語指導の充実を図る国際教室(4)地域と学校の連携・協働を効果的、継続的に行うための地域連携施設(5)将来のニーズの変更に柔軟に対応できる施設整備(6)将来の間仕切り変更に対応可能な構造―を挙げ、それらに対応した施設整備を目指す。
両校とも新校舎は27(令和9)年度からの供用開始を目指す。
今後11年で13校が更新
厚木市内の市立小・中学校施設は、市が保有する公共建築物における床面積の約半数を占めており、2022(令和4)年度時点で54・2%の建物が築40年以上を経過するなど、老朽化が進んでいる。24(同6)年度から34(同16)年度までの11年に、13校で17棟の校舎や体育館が更新時期を迎えるという。
![]() 現在の緑ケ丘小学校
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