厚木神社の例祭が7月15・16日に行われ、約1年かけて補修された神輿が街を練り歩いた。
担ぎ手たちは神輿を肩に本厚木駅北口や市役所、松枝、元町方面を巡り、午後7時ごろに厚木神社へ。境内には4年ぶりとなる掛け声が響き、神輿保存会・厚神会の内田利彦会長(52)は最後に「やっぱり神輿はいいもんだと改めて感じました」とあいさつ。大きな拍手に包まれた。
厚木神社は1923年の関東大震災で神社や神輿が焼失、1934年に明仁親王(上皇陛下)のご生誕を祝って新調された。松枝の「宮師」河内福賢氏が彫った鳥や龍、人物などの精巧な彫刻が囲み、まさに職人技の結晶だ。
建造から90年近く経ち、傷みが目立っていたため、昨年春から千葉県市川市の中台製作所で修理が行われた。漆なども塗り直したほか、彫り物なども外して洗浄、折れていた細い部材も補修し、新品のような姿に生まれ変わった。真鍮などの金属部品も外したところ、厚みのある素材が使われていることが分かった。
責任役員のひとり、関戸彰さん(85)は「昔は神輿が相模川の中まで担がれて水中に沈んだこともあったので、傷みもあった。補修を通じて上質な材料が使われ、職人技が再発見でき嬉しい」と語った。
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