厚木市・秦野市・伊勢原市・愛川町・清川村の5市町村は7月18日、観光から幅広い行政分野にわたり協調する「県央やまなみ地域における広域連携の強化に関する協定」を厚木市役所で締結した
「県央やまなみ地域」の名称は、大山・丹沢のふもとに位置し、山麓で繋がる3市1町1村を指し、昭和50年頃から使用されてきた。
5市町村は地理・歴史的なつながりを背景に連携してきた経緯があり、2013年には広域行政連絡会として観光振興の協定を結んでいる。
今回の協定は歴史的な連携を発展させ、より質の高い行政サービスを提供するために協調するもの。5自治体を一つの行政圏域として、より緊密な連携をもって各自治体が抱える行政課題を解決するねらいもある。
社会変化背景に
締結式では、連携協定の背景として「全国的な都市間競争」があると説明。式に参加した山口貴裕厚木市長、高橋昌和秦野市長、高山松太郎伊勢原市長、小野澤豊愛川町長、岩澤吉美清川村長は「都市間の協調」の思いを共有した。
地域性として、2027年全線開通予定の新東名高速道路のほか、国道246号バイパスの整備も進む。観光面においても、行政区を超えた「やまなみエリア」として、さらなる魅力を発信したい構えという。
観光や交通地域力強化
連携事項は▽広域観光圏の確立および観光資源のブランド化▽地域高規格道路、県道等の整備促進▽災害対策、人材育成、農業、環境、スポーツ、文化など、様々な分野における行政課題の解決及び行政サービスの向上▽デジタル技術の活用及びカーボンニュートラルの実現に向けた調査研究▽各事項における企業等との連携▽その他県央やまなみ地域の活性化及び地域社会の発展に関すること―の6項目。
具体的な取り組みとして、「5市町村周遊観光推奨ルートの策定」「野生鳥獣被害防除対策」「スポーツ及び文化芸術事業での相互交流」などが検討されている。
連携の目玉として、高速道路乗り降り自由など特典を付けた観光促進プランなど、民間事業者などと連携したまちづくりの推進なども検討されているという。
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