県立厚木商業高校ソフトボール部の古川ひとみさん(総合ビジネス科3年)が、8月29日(火)から中国・福建省で開催されるソフトボールの第9回女子U18アジアカップに日本代表として出場する。
女子U18ワールドカップのアジア地区予選となるアジアカップ。上位3チームがグループステージに進出し、さらに勝ち抜けば、W杯ファイナルに進出できる。日本は10年前の第10回大会まで、計5回世界一の座に輝いたが、それ以降はアメリカが優勝を重ねてきた。
春の代表選考会には全国から推薦を受けた59人が集まり、16人を選抜。古川さんは「国の代表として選ばれたからには、責任を持ってプレーしたい」と意気込む。同高の秋山渉監督は「チームの大黒柱ともいえる存在。努力が実り代表に選ばれたのだろう」と話す。
古川さんは横浜市出身で、ソフトボールを始めたのは小学生の時。小さい頃から「投げること」が好きだった。チームに入っていた姉が練習する脇で、見学する保護者たちをつかまえ、キャッチボールをしていたという。「横浜キッズ」時代は主将として全国大会に出場し、万騎が原中学校(横浜市旭区)時代も全国大会に出場して経験を積み、U14日本代表の経歴もある。
部の大黒柱
厚木商業高校には中学時代に合同練習で訪れたことがあり、高校生選手の姿を見て「ここに入れば上手くなれる」と進学を決めた。厚木商業高校に入って1年生でインターハイに初出場、昨年は全国優勝を果たし、定年で退任する宗方貞徳前監督の花道を飾った。
現在3年生は2人だけで部の大黒柱的存在。2年生部員はゼロのため、新人戦は出られなかった。この春に1年生15人を迎え、県大会3位と、インターハイまであと少しだった。これまでの栄光もあるだけに、敗退の悔しさは大きなバネになった。また厚木商業高校は来年厚木東高校との統合により、厚木王子高校(仮称)となる。新たなソフト部を担う1年生たちが背中を見ている。
今は親元を離れ、市内で自炊し通学する毎日。酷暑での熱中症を防ぐため練習時間は限られている。一球でも多く練習したければ準備や片付けはてきぱきと。「落ちているゴミは気づいたらキャッチします。スルーしていたら視野が狭まるので」。秋山監督の教えを胸に、大会に向けて汗を流している。
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