厚木市飯山の龍蔵神社の例大祭(8月6日)で、白い龍が6人の男性に担がれ、厚木市と清川村の間にある白山(標高284m)に上った。
紙や粘土、布などで作られた龍は全長7m。うろこがびっしりと付いている。2001年に初めて地域にお目見えし、舞いやすいよう軽量化しながら2代目、3代目と作り直されてきた。この日は飯山白龍の舞い保存会や東京農大の学生がボランティアとして担ぎ、30分ほどかけて山頂へ。
白山神社に到着すると龍蔵神社の飯谷秀典宮司による神事が行われ、厳かな「白龍の舞」を奉納。うねるような姿を関係者が見守った。
舞の後に天変
白龍の舞は昔、相模平野が日照りとなり困った人々が行った雨乞い行事に由来する。同保存会の小島富司会長によれば、先人は雨乞いの時に小鮎川でみそぎを行い登山したという。山頂にある白山池の水は霊水で、池の水を入れ替えると、白龍が恵みの雨をもたらす――というのが地域に伝わる伝承だ。起源は定かではないが、かつては飯山地域に語り部がいたという。45年ほど前にこの伝承にちなんだ「白龍太鼓」の保存会が誕生、そして白龍の舞い保存会が発足し、地域に根付いた。小島さんも手作りの紙芝居で次世代に伝えようとしている。
この日、白龍が下山すると雲がたちこめ一帯に大粒の雨が降り注いだ。「これぞまさしく恵みの雨」と小島会長。夜は龍蔵神社境内でも歌謡ショーや白龍の舞が披露され参拝者が見入った。
![]() 紙芝居で伝承を伝える小島さん
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