厚木市教育委員会が9月25日、小中学校の将来的な配置や規模の「方向性(案)」を発表した。少子化傾向を踏まえたもので、通学距離などを分析しつつ、統廃合や、通学区域外から入学できる制度などを示した。これを元に保護者や住民との意見交換会を開く。
市教育委員会は、2021年度に「基本方針」を示し、適正規模を小学校1学年あたり2〜4学級程度、中学校は3〜6学級程度とした。また適正配置は小学校は通学時間が45分以内(約3Km)、中学校は1時間以内(約4Km)とした。
児童・生徒数はピークの1985年度には2万8568人だったが、今年度は1万6085人。すでに1学年1クラスになった学校もある。
統廃合の案も
約10年先に6クラス以下になる見込があるのは荻野・玉川・相川・鳶尾・上荻野・飯山・森の里の7小学校と小鮎、東名、森の里の3中学校。
荻野小、鳶尾小、上荻野小の地域は、1校または2校への統合案を示した。1校に統合する場合は荻野小か鳶尾小のどちらかに、2校にする場合は鳶尾小と上荻野小に統合する。飯山小は小鮎小に統合する案。小鮎小は統合後に必要な教室数が確保できる。統合した場合の通学時間も比べた。
森の里小は、通学区域外から入学できる「小規模特認校」制度(すでに玉川小で導入済)を取り入れる。相川小は今後の人口変化を踏まえ、隣の戸田小との通学区域の再編成を検討する。
小鮎中や東名中、森の里中も「小規模特認校」制度を導入しつつ「選ばれる魅力ある学校づくり」を検討していく。
クラス替え可能か通学負担にも関心
統合案では、スクールバス運行や通学路の安全対策、児童の心に配慮した交流授業などに留意する。学校は避難場所や地域コミュニティ拠点でもあり「地域の意見を丁寧に伺う」とした。
教育委では1〜2月に対象校の保護者や周辺住民など7360人にアンケートを実施。37%が回答し、クラス替えの必要性や通学負担への関心が浮き彫りになっていた。今後は案をもとに10月9日から5会場で計10回の意見交換会を開く。詳しくは市HP(「厚木市立小・中学校の適正規模・適正配置の方策の方向性」で検索)または上記二次元コード参照を。
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