自分を捜査する男
飲み会の翌日に「昨日、俺、何やった?」なんていう人がいます。扉座にも数人いるのですが、こちらは、その会でしつこく絡まれていたりして、心の底からガックリきます。さすがに、そんな飲兵衛たちとの付き合いも長くなり、最近は同じ話が繰り返されてる、と兆候を察知したら即座に安全地帯に回避するようにしています。時には「こっち来るな!」とゴキブリのように追い払ったりもします。しかし彼らはそんなことさえ覚えておらず、害虫扱いされた翌日「昨日は久々話が出来て良かったス」とニコニコしてたりして、心の底から、相手にしないで逃げて正解だったと安堵します。
今、絶賛稽古中の扉座公演の新作「ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で」は、そんなふうに酔って記憶を失ったサラリーマンが昨日の自分が何をしたのか、謎を解いてゆく物語です。その男を「相棒」でお馴染みの山中崇史が演じます。ドラマで刑事役を持ち役としている崇史が、ここでは自分の「やらかし」を捜査する趣向です。タイトル通り、桜が狂い咲いたハロウィンの夜にそれは起こったという、ファンタジー要素もあり、気楽に楽しめる舞台に仕上げる予定です。ただ、今回も厚木市文化会館が改修中で厚木公演がありません。このままじゃ厚木の皆さんに、扉座が忘れられてしまうんじゃないかと心配です。ぜひ、高円寺まで足をお運び下さいますようお願い申し上げます!
劇団扉座第77回公演「ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で」6月6日(木)〜16日(日) 座・高円寺1 詳細は扉座HP
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12月13日