厚木北高校ソフトテニス部の平川さくらさん(3年・平塚市在住)が、6月19日から23日に札幌市で開かれた全国大会「第53回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ」で5位に入賞した。全国の予選を勝ち抜いた強豪揃いの舞台で残した好成績に、「自分のプレーが通用するんだと証明できた」と喜びをかみしめている。
平川さんが出場した女子シングルスは、全国各地の予選を勝ち抜いた64人がトーナメント方式で争った。
今年1月の県予選では、小学生の時に所属したジュニアクラブのチームチームメートだった五味陽日さん(相洋高3年・小田原市在住)との決勝戦に敗れた平川さん。本選は地方予選の優勝者のみに出場権が与えられるが、平川さんは予選でのプレーが認められて推薦枠での出場を果たした。
初戦は左利きの相手に対応するため、同じ左利きの顧問・今井祐太教諭と試合前にトレーニングを行い感覚を確認。「おかげで緊張せずに試合に入れた」と、最終ゲームまでもつれた接戦を4対3でものにした。
茨城代表選手との2回戦、福井代表選手との3回戦も順当に勝ち進み、強豪・奈良育英(奈良県)の選手との準々決勝に臨んだ平川さん。体力を温存しながら攻めてくる相手にペースを乱され、「打っても打っても取られてしまう展開だった。何もしないで終わっちゃった感じ」と、全国の壁を痛感したという。それでも共に県勢として出場し、初戦敗退で涙を飲んだ五味さんによる声援が心強かった。
顧問の教えで成長実感
父親がソフトテニスの指導者だったこともあり、3歳上の姉と小学生のころから競技を始めた。今井教諭の指導を仰ぐため厚木北高校に進学すると「試合でも緊張せず前向きにプレーできるようになった」と、技術だけでなく大舞台にも動じないメンタルが身に付いた。今井教諭も「粘り強さはだれにも負けない持ち味」と評する。
他の3年生部員は引退したが、平川さんは9月の国民スポーツ大会(旧国体)の出場権をかけて8月中旬の関東ブロック大会に臨む。平川さんは「高校生最後の大会。悔いのないよう頑張りたい」と、今大会の結果を弾みにさらなる高みを目指している。
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