厚木市立清水小学校(笠昇校長・児童数819人)が今年2月、150周年を記念して全校児童で行ったバルーンリリースの風船に付けられた種が寒川町に届き、育てられ、花となり7月に同校へ戻ってきた。
同校が150周年の記念に飛ばした風船に付けられたメッセージカードとカスミソウの種は、遠く川崎や横浜まで届き、同校には複数の人から連絡が届いた。
そのうちの一つを拾ったのが、寒川町倉見で久良美園芸を営む井部友彦さん(47)。井部さんは風船に付いたメッセージカードを読み心を動かされ、「農家として花を咲かせたい」という思いだけではなく、「たくさんの花を咲かせて子ども達にプレゼントをしたい」と考え、自ら種を買い足してカスミソウを育て始めた。カスミソウは順調に育ち、7月に開花したタイミングで同校に連絡して50鉢が届けられた。
縁を大切に
カスミソウを受け取った同校では、7月19日の
終業式にあわせて、全校児童に花を披露。合わせて井部さんが作成したという発芽から花が咲くまでの動画も流された。
6年生の佐藤心葉さんは「飛ばした種が立派に育ってうれしかった」。また佐野晴弥さんは「150周年のよろこびを共有できてよかった」と話した。「カスミソウの花言葉は『感謝』と『幸せ』。このつながりを大切にしていきたい」と笠校長は話す。
カスミソウの鉢は2学期から各教室に飾られる予定。
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