学校の調理場で給食を作る調理員の熱中症を予防するため、愛川町は業務中に着用するファン付きの空調服を新たに導入した。
町では町内全ての学校調理室に空調を整備しているが、ガスを使う大型調理機器が多いこともあり室内が高温になりやすく、外気によるほこりなどの侵入を防ぐために戸や窓も閉め切った状態で調理を行っているという。近年の異常気象による猛暑もあり、調理員の業務環境改善に向けて導入を決めた。
空調服は、バッテリーで駆動する小型ファンで衣服内に外気を取り込むことができ、調理中でも常にエアコンからの冷風を受けることができる。購入費用は約307万円(65人分・130着、バッテリー65個)で、昨年の第3回町議会定例会に補正予算を盛り込んでいた。
町によると、給食調理員向けに空調服を導入する取り組みは全国的にも珍しいという。着用している調理員は「エアコンが効いていても、揚げ物担当は2時間フライヤーの前にいるため、とても暑くて大変だった。空調服のおかげで涼しく快適に調理ができている」と話した。
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