スマートフォンのコレクションアプリを利用した市民参加型の調査イベント「あつぎいきもの調査隊2024」を、厚木市が10月31日まで実施している。市内の生きものに触れて生物多様性や自然環境への理解を深めてもらう。
市は今年3月に「みんなの生物多様性〜生物多様性あつぎ戦略2024-2030〜」を定め、豊かな自然環境を保全・回復し、次世代へ継承していくための決意表明として、県内の自治体では初となる「ネイチャーポジティブ宣言」を行っている。
イベントはスマホアプリ「Biome(バイオーム)」を使用して市内の昆虫や動物、植物を撮影・投稿するもの。写真はAIで判定され、図鑑のように楽しむこともできる。アプリには「クエスト(ミッション)」という機能があり、今回は「市内で10種の生きものを見つけよう!」がメインのクエストとなる。市環境政策課の担当者は「自然に触れ合うきっかけになれば。ぜひ参加してみて」と話す。
夏休み期間中ということもあり、8月上旬の厚木中央公園には昆虫や植物を撮影している子どもたちの姿が見られた。クエストに参加している石川暖さん(戸室小5年)は、「虫などに触れ合うのはすごく楽しい。クエストはゲーム感覚でできるから、続けられそう」と笑顔で話していた。
博物館とコラボも
今回のイベントに関連して、あつぎ郷土博物館(下川入)では9月16日までの期間、カブトムシやクワガタなどの写真や標本が並ぶ企画展「夢虫になる夏が来る!」を開催している。
8月24日(土)には、同館で「スマホアプリで虫さがし体験講座」が開かれ、アプリの操作方法や実際に中庭でクエストの体験などを行う。講座は2部制で1部は午前10時30分から正午、2部は午後1時から2時30分。各回先着30人。事前申し込みは不要。
いきもの調査に関する問い合わせは市環境政策課【電話】046・225・2749へ。
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