あいかわ町災害ボランティアネットワークの会長を務める 山内 潔さん 愛川町中津在住 71歳
防災を「自分ごと」に
○…神奈川県西部を震源とする8月9日の地震では、愛川町内でも震度4を観測。自宅で揺れに見舞われ、「ついに来たか」と体がこわばったのを覚えている。同時に、「会のメンバーには『出す』『飲む』『食べる』『情報』の大切さを呼びかけた」と、断水時の排泄物の処理や水・食料の確保、ソーラータイプのスマートフォン用充電機器の用意など、防災について再認識するきっかけとなった。
○…地域の防災力向上を目指す「あいかわ町災害ボランティアネットワーク」の会長。県の災害救援ボランティアコーディネーター養成講座を受講した際に前会長と出会い、2011年に入会。お揃いの黄色いビブスを着用し、自治会やサークル、小中学校などで啓発活動を行う。自身も地震や気候変動に関する講座に参加し、多様化・激甚化する自然災害への知識を深めている。
○…マイホーム購入をきっかけに、町田市から愛川町へ移住。不動産屋から所在地を聞かされた時は「『愛川町?どこそれ』という感じだった」と笑う。移り住んで30年が過ぎた今も、「自然が多くて住みやすい町」という印象は変わらない。六倉区の区長を務めるなど、地域活動にも積極的。9月8日に地区で開催する広域避難所運営訓練では、改めて参加住民に防災の大切さを呼びかけるつもりだ。
○…横浜や都内へ出かける際は、かばんにようかんや氷砂糖、栄養補助食品をはじめ、モバイルバッテリーと保温シートを常に忍ばせる。「自分の命は自分で守る。生き延びなければ何も始まらないからね」。会の活動で呼び掛けている行動を、自らも実践。防災月間を控える中で、「一人一人が防災について考えることで、自助・共助の輪が広がれば」と願う。
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12月13日