あつぎ災害ボランティアネットワークの代表を務める 石井 恵美子さん 厚木市酒井在住 58歳
「なぜ」を問い、行動へ
○…「水・ライト・携帯トイレ・常備薬、それから…」。取材中に見せてくれたバッグの中には防災グッズがずらり。「どこへ出かける時も持ち歩いている。災害はいつ起こるか分からないので」。防災普及活動や情報収集を行う「あつぎ災害ボランティアネットワーク」の代表として、自ら率先して行動を信念に持つ。旅行先でも役所訪問は欠かさず、各地域のハザードマップを集めるのが習慣なのだとか。
○…入会のきっかけは2015年9月の関東・東北豪雨による鬼怒川堤防決壊だった。地域情報誌に掲載された活動の記事を見て「自分も参加したい」と問い合わせ、すぐさま入会。災害時の後方支援や防災イベントの運営に携わり、今では防災講座で講師を務める。「物の備えは当然だが、同じぐらい気持ちの備えも大切」と力を込め、「それを幅広い世代に発信していくのが私たちの役目です」
○…目にする物事に「なぜ」と問う性分で、幼少期は「両親に煙たがられることもあった」と笑う。高校時代は「国鉄の時刻表を見るのが好きだった」と振り返り、自ら立てた計画で国内を一人旅したのは良い思い出だ。親族の葬儀に参列した際、式中に「なぜ」と思う場面に出くわし、解決するため葬儀業界に就職するなど、探求心は今も変わらない。
○…自身の根底にあるのは「ホスピタリティマインド」だと話す。大学時代に勤めていたファーストフード店のアルバイトで、ある日他店のヘルプを頼まれた。「ヘルプだと思って行ったのに、実は社内の接客コンテストだった」。思いがけない出場だったが、全力を尽くして結果は全国優勝。その後もサービス接遇に磨きをかけ、「終活のサポート」にも力を入れていきたいという。
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12月13日