消防救助活動の技術を競う「第52回全国消防救助技術大会」が8月23日に千葉県消防学校などで行われ、厚木市消防本部の厚木警備第二課に所属する3人が「ほふく救出」の種目で入賞を果たした。
チームを組んだのは、長井涼太さん(温水西在住)、神崎拳さん(上荻野在住)、要救助者役の志村知哉さん(宮の里在住)。3人は6月の「第49回神奈川県消防救助技術指導会」で34チーム中1位となり、同種目では12年ぶりとなる全国への出場権を得た。
ほふく救出は、ビルや地下街などの火災により煙が充満した環境下での救出を想定し、要救助者役を含む3人1組で行う競技。救助役1人が空気呼吸器を着装して長さ8メートルの煙道内にいる要救助者を屋外に救出し、もう1人の救助役と共に安全地点まで搬送するスピードを競う。
救助役を務めた長井さんと神崎さんは、中学時代に同じ硬式野球チームに所属。厚木消防にも同期入庁という間柄だ。大会では日ごろ培ったチームワークを生かし、51チーム中9番目となるタイムを記録。減点もなかった。厚木消防が全国で入賞するのは、2年前の「はしご登はん」以来という。
結果を受け、岡田政弘消防長は「厚木消防の消防・救助技術の高さを披露でき、市民の皆さまの安心・安全につながったと思っている。消防職員一人一人が誇りを持ち、消防・救助技術の研鑽に努めて災害対応力をさらに強化していきたい」とコメントした。
同大会は、消防救助の現場で求められる技術の向上を目指し、一般財団法人全国消防協会が主催している。
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