神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

水墨画家又村和夫さん 2度目の文科大臣賞 91歳、たぎる創作意欲

文化

公開:2024年10月11日

  • X
  • LINE
  • hatena
受賞した作品と又村さん(本人提供)
受賞した作品と又村さん(本人提供)

 水墨画家の又村和夫さん(91・妻田西在住)が、このほど開催された全国平成水墨画展(全国平成水墨画協会、埼玉県など主催)で最高位となる文部科学大臣賞を受賞した。卒寿を過ぎ、30年の画業の集大成ともいえる栄誉に「年をとっても頑張れば報われるということを、同じ世代の人たちに伝えられたら」と達成感を噛みしめている。

 又村さんが出展した「龍」は10数年前に制作した作品で、今年の干支に合わせて展覧会に初出展した。波しぶきの合間から天空に舞い登る龍を生き生きと描いた力作で、「このような技法は水墨画ではあまり使わないが」と、粉末の金を用いてきらびやかなアクセントを加えた。

 文部科学大臣賞は、2011年の神奈川県水墨画公募展で受賞以来2度目の快挙となった。「『末期高齢者』のような自分が、このような賞をもらえるとは創作冥利に尽きる」と喜び、「会場には他にも龍の作品が並んでいたが、(自分の作品が)一番良かったかな」と冗談交じりに笑う。

 又村さんは、息子の仲人を務めた画家から贈られたスズメと鶏の絵に感銘を受け、六十の手習いで筆を握るように。美術とは縁遠い人生だったが、半年後にはサロン・デ・ボザール展で奨励賞を受けるなど才能が開花。その後も展覧会で受賞を重ね、2015年に発行された厚木市制60周年記念誌では、表紙絵と裏表紙絵も手掛けた。

 「墨一色の水墨画は見る人の想像力を掻き立てる。いわば心で見る絵のようなもの」と又村さん。90歳を過ぎた今も市内の公民館などで指導を続け、自身の技術を惜しみなく伝えている。今回の受賞を受け、「何歳になっても、続けていれば報われることを証明していきたい」と、さらなる創作意欲をたぎらせている。

湘南ユナイテッドBC

みんなで地元バスケチームを応援しよう!

https://shonan-united.tstar.jp/

社会福祉法人すぎな会

グループホーム世話人を募集中♪

https://www.sugina.or.jp/

<PR>

厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6

7年越し、全長126m

依知南地区

7年越し、全長126m

壁画制作で景観守る

11月22日

3年ぶり全国へ

厚木王子高弓道部

3年ぶり全国へ

女子団体、個人の2部門で

11月22日

インフル流行期に

神奈川県

インフル流行期に

県央地域の報告数増

11月15日

認知症者の希望かなえる

厚木市

認知症者の希望かなえる

「ヘルプカード」配布開始

11月15日

横浜DeNAが3位指名

加藤響選手

横浜DeNAが3位指名

厚木出身、元ベイジュニア

11月8日

段ボール製造技術に栄誉

田中紙業

段ボール製造技術に栄誉

梱包コンテストで受賞

11月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月8日0:00更新

  • 11月1日0:00更新

  • 9月20日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook