厚木市中町のT&Tボクシングスポーツジムに通う星野大空(つばさ)さん(海老名市立社家小3年)が9月29日、ボクシングの全日本大会に初出場し優勝を飾った。星野さんがボクシングを始めたのは今年の3月からだという。
星野さんは「第6回ジュニア・チャンピオンズ・リーグ全国大会」の25キロ級に出場。今年5月から東日本地区予選が行われ、8選手のトーナメント戦を勝ち抜いた。
9月29日には西日本地区を制した選手との代表戦が行われた。身長も高く、左ストレートを多用してくる相手だったが、「相手の技を避けて右ストレートを打った」と有効打を放ち、判定の末に勝利を収めた。優勝の瞬間は「最高の気分だった」と振り返る。
3競技に打ち込む
星野さんは小学1年の夏にキックボクシングを始めた。きっかけは幼稚園の時にユーチューブで見た那須川天心選手の試合で、「かっこよかった。自分も強くなりたいと思った」という。旭町のキックボクシングジム「サクシードジム」で競技を始めると、早くも才能が開花。持ち前の身体能力を生かし、キックボクシングの全国大会でも優勝を果たしている。
体幹を強化するためにと、昨年2月からはレスリングも始めた。現在は3競技に打ち込み、練習漬けの日々を送る。1日に3競技の練習をすることもあるといい、父・佑介さん(40)は「身体が心配になる時がある」と気遣うも「自分の意志で始めたことなので、全うしてほしい」と話す。
T&Tボクシングの代表を務める倉永丈雄さんは「入会した時から下地はできていたものの、集中力があり、教えたことへの吸収力も高い」と太鼓判を押す。
取材後には真剣な表情でサンドバッグに打ち込む星野さん。「将来は井上尚弥選手みたいになりた」と目を輝かせた。
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