半原小学校の児童が情報通信技術(ICT)を駆使して地域の魅力発掘に取り組んだ活動が評価され、このほど日産財団の第13回理科教育賞を受賞した。
同財団は、理科を通して子どもたちに科学的な思考を養ってもらうことなどを目的に、毎年助成対象校を選定。各校は取り組んだ活動を成果報告書としてまとめ、選考委員会が優秀と認めた4校が表彰される。
同校では昨年度、「未来型授業」をテーマにSDGsやタブレット端末によるICT教育の推進、問題解決型学習(PBL)などの観点から、学年別に「半原のよさ」について学習した。
2年生は、半原の魅力を伝えようと地域の商店を取材したほか、タブレット端末を活用してクイズ作りに挑戦。ポスターや町内のみどころマップも作成した。他学年も、半原の自然を未来に残そうとユーチューブ上で動画を配信したり、撚糸業で栄えた半原の歴史などを学習して地域活性化に向けたCMを制作したりした。
児童の活動は冊子にまとめ、昨年度で創立150周年を迎えた同校の記念事業と合わせて紹介。冊子内の二次元コードを読み取れば、各学年が取り組んだ成果をスマートフォンなどで見られるようにした。
学習を通して、6年生が1年生にプログラミングを教えるなど異学年交流が盛んに行われたほか、保護者や校外の関係者とのつながりも深まったという。今年度から同校に赴任した山中隆校長は「半原の子どもたちはタブレットをうまく使いこなしていると感じる。来年度も受賞できるよう、学習を進めていきたい」と話した。
|
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|