政権与党の自民、公明が大きく議席を減らし、立民と国民民主が躍進した今回の衆院選。本紙発行エリアの厚木市、愛川町、清川村では、2021年の前回選挙と比べて各党の比例票がどのように変化したか調べた。
自民1万2千票減
県内で政党別得票率トップだった自民(24・88%)は、本紙発行エリアでいずれも最多得票を維持した。一方、3市町村を合わせた得票数は、前回選挙時より約1万2547票(31・7ポイント)減少して2万6980票だった。厚木市では、立民とわずか27票差と競り合った。
立民の得票数はマイナス7・0ポイントとなる2万6299票。政党が乱立したことによる野党票の分散もあり微減となった。
前回選挙で3位の得票数だった公明は、1万4854票(マイナス10・0ポイント)だった。
野党の中で票の落ち込みが目立ったのが維新だ。前回は1万480票を集めて公明に次ぐ4位だったが、今回は7743票(マイナス26・1ポイント)にとどまった。
一方で、国民民主とれいわは共に票を伸ばした。前回6位の得票数だった国民民主は、5416票から1万1668票にほぼ倍増。維新と共産(6202票)を抜いて4位となった。れいわも4288票から7322票に増加し、共産を上回った。
町村部は公明善戦
愛川町と清川村では、得票数3位の公明がそれぞれ3005票、281票を集め、2位の立民とほぼ横並びだった。
愛川町は自民、立民、公明に次いで維新が票を集めた。選挙区となる14区からは、町から維新公認の新人として熊坂崇徳氏が立候補していたことも影響したとみられる。
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