段ボール製品を製造する田中紙業株式会社・厚木工場(田中伸尚代表取締役社長)が、日本パッケージングコンテスト(主催/公益社団法人日本包装技術協会)で工業包装部門賞を受賞した。自動車用オイルクーラーの梱包に使う仕切り材を改善し、従来の2倍となる充填率を実現。輸送コストの削減によるCO2排出抑制などの効果も評価された。
田中紙業(株)は1954年創業のダンボール・印刷紙器メーカーで、68年に厚木工場が上依知で稼働。現在20人ほどが勤務し、これまで東京工芸大学の学生とコラボした新商品開発や、ふるさと納税への出品など市内でも積極的に活動している。
今回受賞した『自動車用オイルクーラー集合梱包材の充填率改善組仕切の開発』は、海外輸出梱包時の組仕切りを改善したもの。容器内の空間を最大限に生かし、これまで1コンテナに11個だった梱包数が最大で22個入るよう設計・開発した。
開発はクライアントからの依頼がきっかけで、厚木工場勤務で包装専士の資格を持つ押久保崇さん(48)を中心に同社営業部が担当。コンテストでは、梱包率アップによる輸送コストの削減とそれに伴う物流のCO2削減が評価された。
厚木工場として初の受賞に「これからも顧客ニーズ合った商品を作っていきたい」と押久保さん。田中社長は「長年培ってきたノウハウでお客さまに貢献できたことがうれしい。今後も安心安全な包装環境を作っていきたい」と話した。
埼玉工場でも受賞
同コンテストでは、同社埼玉工場が製造した『液晶機器及び付属品集合包装』が輸送包装部門賞を受賞した。製品は、10月25日まで東京ビッグサイトで行われた2024東京国際梱包展(TOKYO PACK2024)で展示された。
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