T&Tボクシングジムの代表を務め、11月25日に後楽園ホールで初の自主興行を行う 倉永 丈雄さん 厚木市旭町在住 45歳
支え、育てる喜び
○…T&Tでボクシングを始め、プロボクサーを経てトレーナーに。代表としてジムを運営して7年が経った。ジムとして初となる自主興行の準備も大詰めを迎え、「多くの方の協力でここまで来れました。当日は地元の方も来てくれる。楽しんで感じてくれる興行にしたい。選手がケガ無く終えられれば」と話す。
○…テレビで父親と見ているだけだったボクシング。転機は18歳の時、母親が持ってきた一枚のチラシだった。早速、本厚木駅南口にオープンしたジムに通い始めた。「勉強も部活もバイトも何もできなかった嫌な自分を変えたかった」。ジムは楽しかったが、それでも最初は休んだり、やめたり、戻ったりと、うまくいかない時期も。「変わりたい」という思い、ジムの先代会長の支えもあり、21歳でプロを目指し、2年後にプロデビューを果たした。
○…プロとして試合を重ね、「ほんのちょっと自分に自信がついた」と当時を思い出す。多くの人に支えられたこと、ボクシングを通じて成長できた自分。その恩返しの気持ちがトレーナーとしての根底にある。働きながらのトレーナーも34歳で脱サラして一本に。「生活できない時期もあった」が、その4年後に代表を受け継いだ。「大人も子どもも何かを抱えている時代。楽しみながらボクシングで変われる、自信が持てる手伝いをしたい」と話す。
○…一昨年結婚し、12月には第一子が生まれる。オフは家庭でゆっくり過ごすのが心落ち着く時間。趣味の読書は経営に関係する本が多いという。一緒に歩んできた選手が勝った瞬間は、何事にも代えがたい喜びだ。次の目標はジムからの日本チャンピオン輩出。「みんなに期待しています。これからも支えていきたい」と笑った。
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11月8日