依知南地域の住民らで組織される「依知南地区地域づくり推進委員会」が11月16日、厚木市関口の県道42号長坂南公園高架下で壁画を描いた。落書き防止を目的に7年前から続けてきた取り組みで、今回の活動をもって全長約126mの壁画が完成した。
長坂南公園下の隧道両側の擁壁には、これまで多くの落書きがされて景観を損ねていた。落書き防止を目的に、2016年度・17年度に初めて市と市民ボランティア団体が協力。北側の擁壁で壁画制作に取り組んだ。
18年度から同委員会に事業を引き継ぎ、南側の擁壁に7年かけて毎年約20mずつ壁画を描いてきた。そのかいもあり、現在では落書きもなくなった。
「将来の夢」一面に
壁画のデザインは、依知小学校と依知南小学校の3年生が「将来の夢」をテーマに描いた作品を参考に、依知中学校美術部の生徒たちが壁画の原画を作成した。
当日は原画を基に、美術部員やボランティアの生徒、地域住民ら約60人が現地に集まり壁画を制作。残っていた22・6m分を描き上げ、全体の壁画が完成した。
美術部の鈴木莉緒さん(2年)は「壁画には地域の明るさや小学生の夢への思いを込めた。地域の美化に貢献できてうれしい」と話していた。
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