協定式に出席した横田署長(左)と堀会長
子どもたちが付きまといや声掛けなどの被害に遭った際、歯科医院に駆け込んで助けを求められる「こども１１０番のはいしゃさん」の運用に向け、厚木歯科医師会と厚木警察署が12月12日に「地域安全に関する協定」を締結した。
子どもや女性を狙った犯罪が増える中、地域に根差した診療を行う歯科医院を安全安心なより所として利用してもらおうと、同会が厚木署に協力を呼び掛けた。
同会には厚木市、愛川町、清川村の93院が加盟しており、それぞれの歯科医院が入り口にステッカーを貼って周知する。マニュアルも作成し、必要に応じて警察や学校、自宅への連絡や院内での一時保護といった対応をとるという。
同会の堀真治会長は「夜間まで診療している歯医者も多い」といい、習い事や塾帰りなどに夜道を歩く子どもたちにも取り組みを知ってもらいたいという。「子どもだけでなく、特殊詐欺などについて不安を抱える高齢者にも、活動を伝えていきたい」と話した。
同署管内では今年、女性や子どもに対する声掛けや盗撮、つきまとい行為が１２０件ほど発生しているという。横田和道署長は「社会的弱者と呼ばれる方々を守り、犯罪の抑止にもつながる心強い締結になる。取り組みが機能するよう努力していきたい」と話した。
運用は来年１月から開始する予定。
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